LoTWへの送信のしくみと準備
このアプリからのLoTW(ARRL Logbook of The World)送信は、サーバではなく お使いのPCのWindowsエージェントがTQSLを使って署名・アップロードします。 署名鍵(Callsign Certificate)はPCの外へ出ません。サーバにLoTWのパスワードや 証明書を保存することはありません。
事前に用意するもの
- TQSL(ARRL配布の署名ソフト、バージョン2.5.2以上)をエージェントと同じPCへ
インストールし、Callsign Certificateを取得しておきます。
エージェント設定の「TQSL」欄が
tqsl実行ファイルを指していることを確認してください。 - TQSLにStation Locationを1つ作ります。名前は自由(例:
HamNavi)。- Call Sign欄は
[None]を選ぶことを推奨します(「Allow 'None' for Call Sign」に チェック)。運用地の詳細(グリッド・市郡区)は、送信のたびにアプリが QSOごとの記録から自動で与えるので、**場所ごとにStation Locationを 作り分ける必要はありません**。
- Call Sign欄は
- アプリの運用地プロファイルそれぞれの「LoTW Station Location」欄に、 2で付けた名前を入力します(全プロファイル同じ名前で構いません。この欄が 空のプロファイルのQSOは送信されません)。
コールサインと運用地は別のもの
LoTWを理解するうえで大事なのは、「どのコールで電波を出したか」と 「どこから運用したか」が別の軸だということです。
- コールサインの軸: LoTWにとって
JJ1XXXとJJ1XXX/1は別のコールサインで、 それぞれに証明書が必要です(/1等の証明書は、主証明書から「追加コールサイン」 として申請できます)。LoTWの照合はコールサインの一致で行われるため、 **/1を付けて運用した交信は/1のままアップロードしないと、相手のログと マッチしません**。このアプリはQSOに記録された自局コールサインをそのまま 送るので、/1等で運用するなら、そのコールの証明書を取得しておいてください。 - 運用地の軸: どこから運用したかは、QSOごとのグリッドと市郡区コード (JCC/JCG)で表現されます。このアプリは運用地プロファイル・GPS判定で 記録された値をQSOごとにTQSLへ渡し、TQSLがStation Locationの値を その交信のぶんだけ上書きします。移動運用でも、運用地の違いは コールサインではなくこのQTH情報で正しく表現されます。
つまり「移動したから/1を付ける」かどうかは運用上の選択で、LoTWはどちらでも 受け付けます。LoTWが求めるのは「実際に使ったコール(相手がログするコール)で アップロードすること」と「そのコールの証明書があること」の2点です。
送信できないQSOがあるとき
送信前のプレビューに「送信できないQSO」として理由つきで表示されます。主な理由:
- 自局コールサイン・市郡区コード・グリッドのいずれかが未記録 — LoTWへ渡す運用地情報を確定できないため送信しません。QSO詳細の 「運用地・機材を編集」や運用地バックフィルで補ってから再度お試しください。
- 運用地プロファイルにLoTW Station Locationが未設定 — プロファイル編集で 名前を入力してください。
送信後にジョブが「失敗」になったときは、送信履歴のメッセージを確認してください。 よくある原因は、そのコールサインの証明書が無い(/1等の追加証明書が未取得)、 TQSLのパス設定違い、TQSLが古い、の3つです。
送信の後
TQSLの成功はLoTWへの受け付けであり、最終的な登録・相手局とのQSL成立 (Confirm)はLoTW側で後から処理されます。同じQSOを誤って2回送っても、 LoTW側で無害に無視されます(境界が不安なときは重複側へ倒して大丈夫です)。